友人からこんなメッセージが届きました。
 


 

<イラク在留邦人>2人増え39人に 「人間の盾」は12人 (毎日新聞)
2003年4月7日(月)12時39分

外務省によると、7日午前現在、イラクに残っている日本人は39人となった。
2人がイラクを出国する一方、報道関係者4人が新たに入国したため、前日より
2人増となった。うち、「人間の盾」として滞在している人は、前日より1人増えて12人。
以前から滞在していた人に加え、2人が「盾」となることを希望したため。


とりあえずヤッチ達は無事みたいです。でもたくさんの人々が殺されています。
「最小限の被害」っていったい何人なんでしょう?「勝利宣言」ってなんなんでしょう?
取り急ぎ転載しました。ぜひ読んでみて下さい。








4/6 PM10:00、バグダッドよりメールが届いたそうなので転載します。


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親愛なるみなさまへ


こんにちは。YATCH(相澤恭行)です。相変らずバグダッドでは電話もインターネットも
繋がらないままですが、日本人ジャーナリストの協力でなんとか通信手段を得ました。

私は今HUMAN SHIELDS(人間の盾)としてサイトに入って元気に活動しています。
サイトはバグバッド南のドーラ地区にある浄水場で、日本人8名、あとフランス人、スウェ
ーデン人、チュニジア人等も合わせて総勢十数名で楽しくやっています。正直言って私も
初めは人間の盾について、あくまでも戦争が始まる前の抑止力だと理解していましたが、
いざバグダッドに入って話をきいてみて、どうやら始まってからも十分効果を発揮している
ことに気が付きました。と言うのも、SHIELDSが入っているサイトと言うのは、ここ浄水場や
発電等、市民の基本的ライフラインであって、もし破壊されれば市民生活に多大な影響を
与える所であり、我々はそういうところを爆撃されないように守っているわけです。
つまり残念ながら戦争は始まってしまいましたが、それでも市民の被害を最小限に抑え、
戦時下のバグダッドからメディアを通じて国際世論を盛り上げて、この戦争を一刻も早く
止めさせるということに我々SHIELDSの活動の意義があると気付きました。その証拠に
まだSHIELDSに犠牲者は出ていませんし、そうしたライフラインはまだバグダッド市内では
どこも爆撃されていません。(正確に言うと先日変電所にブラックアウト爆弾といって人的
被害なしに停電だけを起こす爆弾をおとされました。あとSHIELDSのいないコミュニケー
ションセンターは次々に破壊されています。)
SHIELDSがいない南部のバスラではそうしたライフラインのいくつかがすでにやられている
らしいことから、ここバグダッドにおけるSHIELDSは明らかに抑止力になっていると思います。
昨日は近くで激しい地上戦があり、一度全ての荷物をまとめてホテルに避難させられまし
たが、ここに留まり守り続けていきたいという皆の強い意思でまたサイトに帰ってきました。

もちろんただいるだけではまるで意味がないわけで、メディアを通じて我々がここにいて
こんなことをしているということを伝えなければなりません。そのためにすでに数回、戦時下
でのデモを企画実行して世界に発信。あとジャミーラさんと一緒にイラクのソリダリティー
(SHIELDSの受入れ団体)に交渉して連日昼間はバスツアーを組んでもらい、爆撃の跡や
救急病院を訪れて戦争被害の現状をつぶさに見てまわるなど、夜はサイトに寝泊りするもの
の昼間は戦時下のイラク国際市民調査団として活動。正直言って戦時下でここまでいろいろ
見て回れるとは思ってもいませんでした。ここ数日は赤新月社、国境なき医師団、国際赤十
字等を訪ね、バスラに薬を届けることが出来ないかきいてまわっていましが、やはりいま
バスラに行くことはかなり危険だということでした。バグダッド市内のあちこちの病院でも必要
な薬を聞いてまわりましたが、最良の薬は今すぐこの戦争を止めさせることだとも言われました。

もちろん連日昼夜を問わず空爆はあり、近くに落ちると理屈ぬきに怖いのですが、さすがに
だんだん慣れてきて、いちいち気にしていたら身が持たないと言うイラク人の気持ちが少し
ずつわかってきます。市場のど真ん中に落ちた爆撃の被害の凄まじさや、クラスター爆弾に
やられ病院でうめき苦しむ少年も見ました。

やはり戦争で苦しむのは何の罪もない人々。市場で「これがアメリカのデモクラシーだ」と
吐き捨てたおじさん。激痛に耐えながら搾り出すように「ブッシュはテロリストだ」と言った
少年。こうした言葉が次から次へと日本での平和に麻痺した感覚を根こそぎ抉り出すように
切り込んできます。
その一方、大方の店は閉まっていても、街を歩けば皆相変らず気さくに挨拶をしてくれるし、
サッカー等に興じる子供達の笑い声も絶えません。
前回感じた生と死のコントラストは一段と眩しさを増している。こんな戦時下でも外国人が
いるということは、彼らにとって大きな心の支えになっているのは間違いないし、こんな非常時を
共有しているという連帯感は名状しがたい幸福感に変わってきます。SHIELDSとしての存在
意義だけではなく、この戦争の証人となり彼らと時を共有したというだけでも、私は今回戦火の
中イラクに再入国した甲斐があったと思っています。平和運動に真の魂を入れるために、戦争を
身体で知ることは大きな意義があることだと確信しました。

もちろんこうした活動は大きなリスクを伴うもので、私を心配してくれる人々の気持ちを考えると
本当に申し訳なく思います。でも信じてほしいのです。私は必ず無事で帰ってこなければなら
ない。帰ってからやることが本当にたくさんあるし、帰ってからこそ今の経験が生かせるわけ
ですから。
とにかく今は一刻も早くこの戦争を止めさせるよう、このバグダッドから最大限の声をあげ続け
ます。平和憲法とヒロシマ、ナガサキの経験を持つ我々日本人は世界の平和活動の先頭に
立つべきです。日本政府が何もしない以上、我々市民がやらなければという思いで私はこの
最前線に立っているのです。

ちなみに今日ジャミーラさんと、これまで私と一緒にサイトに入っていた志葉君がバグダッドを
出て日本に向かいました。さらに日本人のSHIELDSを募り18日頃までにはまたイラク入りする
予定だそうです。

それではまたメールします。

 

バグダッドから愛をこめて

 

 

YATCH

 

PS毎日必ずホテルに行ける保証はないので、電話できる時間帯は変わるかもしれません。

 

 

 


友人からのメッセージ


 

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