友人からこんなメッセージが届きました。
イラクから一時帰国していた友人ヤッチが、 今日の朝、ヨルダン経由で再度イラクへ向かったそうです。 空爆が始まったらヨルダンで足止めを食らうかも知れないと。 心配してくれるみんなにもよろしくと言っていたそうです。 今、オレは胸がいっぱいです。「ヤッチ、絶対死ぬなよ!」 そう何度も心の中でつぶやいています。 そう、オレにとっての“ヤッチ”が今のイラクの人々で、 その気持ちがそれぞれの家族や友人、知人の叫びだということだと思います。 「その背景にどんな歴史があるのか知ってて言ってんのかよ!」と 言われるかもしれませんが、どんな歴史があろうと、どんな理由があろうと、 どんな思惑があろうと、戦争なんて絶対ダメだ!そんな選択は愚かだ!! 自分は強くそう思います。
再びイラクへ
親愛なるみなさまへ
おはようございます。YATCH相澤恭行です。いま、成田空港へ向かう電車の中で これを書いています。美しい朝焼けを背に、家を出ました。世界はあまりにも美しく、 そして苦悩に満ちています。たった一人の男の決断が、我々の未来を奪い去ろうと しているからです。 友達になったディア、足を無くしても希望を捨てず強く生きる17歳の少女ダラール、 露天で古本を売っていた青年ナジム。たくさんの笑顔が浮かびます。いま、彼らは どうしているのだろう。 私は今、再びイラクに向かいます。今すぐにでも爆撃が始まるかもしれない。しかし まだ始まってはいないのです。私は最後の最後まで、希望を捨てません。どこまで いけるか本当にわかりませんが、再びあの親愛なる人々に会いたいのです。 今ここで沈黙してしまうことは、狂気に覆われかけた世界の到来を許すことになり ます。今、私がいまイラクに再び向かうことは、私なりの最大限の反戦の意思表示 であります。そして、世界に誇れる平和憲法を持ちながら、この国際合意なき先制 攻撃というまごうことなき国家テロリズムを支持した日本政府に対する最大級の 抗議でもあります。 「人間の盾」。それは武力によらない、人間の理性による戦争抑止力です。それは 人間を信じること、そして自分を信じることです。いま、人間の未来が問われています。 親愛なるみなさん。私は必ず生きて帰っていきます。何があっても希望の芽を育て 続けてくれますよう、切に望みます。
愛と平和の祈りをこめて
YATCH
友人からのメッセージ